こんにちは！
街の屋根やさん筑紫野店です。

雨漏りといえば「屋根」を真っ先に思い浮かべる方が多いと思いますが、実は意外な場所が原因で家に深刻なダメージを与えることがあります。

先日、太宰府市の一軒家にお住まいのお客様より、「玄関の天井に大きなシミができて、雨が降ると水が垂れてくる」という切実なご相談をいただきました。
現場に急行した私たちが目にしたのは、雨漏りの恐ろしさと、ベランダという場所が持つ「防水の繊細さ」でした。

今回は、原因調査の様子とともに、なぜベランダが雨漏りの原因になりやすいのか、その知られざるメカニズムについて詳しく解説します。

太宰府市の方へ｜雨漏り調査、玄関天井に広がる大きな茶色のシミ

現場に到着してまず案内されたのは、家の顔とも言える玄関でした。
見上げると、そこには直径30センチを超えるような「大きく、濃い茶色の雨染み」がくっきりと広がっていました。

「最初は小さな点だったんです。でも、一度雨が降るたびにみるみる広がって……」

雨染みが「茶色」に変色しているのは、雨水が天井裏の木材や埃を通り抜け、腐食成分を含みながら染み出しているサインです。
これは、雨漏りが「昨日今日始まったものではない」ことを意味しています。

さらに詳しくお話を伺うと、雨漏りの心当たりとして、玄関の真上にある「ベランダ」でのあるトラブルがありました。

調査で判明：ベランダの「焦げ穴」とDIY補修の限界

ベランダに上がり調査を開始すると、すぐに異変が見つかりました。
床の一部に、何かが燃えたような「黒い焦げ跡」があり、その中心には小さな穴が開いていました。

お話を伺うと、不注意で火のついたものを落としてしまい、ベランダの床を焦がしてしまったとのこと。
「小さな穴だったから、自分でホームセンターの資材を買って補修してみたんだけど……」と、ご自身でコーキング材（防水材）を塗って補修を試みた形跡がありました。

しかし、残念ながらそのDIY補修はうまくいっていませんでした。

一見、穴は塞がっているように見えましたが、プロの目で確認すると、補修材の隙間から水が吸い込まれる「毛細管現象」が起きていたのです。

なぜDIY補修では雨漏りが止まらなかったのか？

ベランダの床は、単なるプラスチックの板ではありません。
表面の「トップコート」の下には、厚みのある「防水層（FRPやウレタン）」が何層にも重なって家を密閉しています。

焦げによってこの「層」が貫通してしまうと、表面だけをパテで埋めても、層の内部に浸入した水が逃げ場を失い、横に広がって建物の内部へと染み込んでしまいます。

良かれと思って行った補修が、かえって「水の出口」を塞いでしまい、玄関の天井へ水を誘導する形になっていたのです。

知ってた？ベランダが原因の雨漏りは実は「非常に多い」

今回のケースは「焦げ」という特殊なきっかけでしたが、実はベランダは、屋根と同じくらい、あるいはそれ以上に雨漏りトラブルが発生しやすい場所です。

1. ベランダは「平らな屋根」である

屋根には「勾配（傾斜）」があり、水は自然に下へ流れます。
しかし、ベランダは人が歩くために平ら（水平）に近く設計されています。

そのため、水が滞留しやすく、わずかな傷やひび割れから水が入り込むリスクが非常に高いのです。

2. 排水溝（ドレン）の詰まり

ベランダの隅にある排水溝に落ち葉やゴミが溜まると、ベランダが「プール」のような状態になります。
水位が上がると、普段は水がかからないサッシの隙間や、壁のつなぎ目から水が浸入し、階下の天井に雨漏りをもたらします。

3. 建物との「つなぎ目」

ベランダは建物から突き出した構造になっているため、家本体との「つなぎ目」に負担がかかりやすい場所です。
地震や風の揺れでつなぎ目に隙間ができると、そこから水が入り込みます。

ベランダ防水にも「寿命」がある。メンテナンスの重要性

「ベランダを掃除したことはあるけれど、メンテナンスが必要だなんて知らなかった」

多くのお客様がそうおっしゃいます。
しかし、ベランダの防水機能には明確な寿命があります。

トップコート（表面の塗装）の寿命：約5年〜7年

紫外線の影響を直接受けるため、色が褪せたり、ひび割れたりします。
この段階で塗り替えを行うのが最も安く済みます。

防水層（本体）の寿命：約10年〜15年

表面のヒビを放置すると、下の防水層まで痛んでしまいます。
10年を過ぎて、床が浮いている感じがしたり、ひび割れが目立ってきたら、防水層自体のやり直しが必要です。 

ベランダ防水のメンテナンス時期を見極めるサインはありますか？

✅床の表面に細かいひび割れがある。

✅塗装が剥げて、下の銀色や灰色の層が見えている。

✅床を歩くと「ポコポコ」と浮いている音がする。

✅排水口の周りに泥が溜まり、水はけが悪い。

太宰府市の方へ｜ベランダのコゲや原因の雨漏り調査をご紹介しました。

今回は、太宰府市の皆様にでベランダのコゲが原因で発生した雨漏り調査をご紹介しました。

お悩み	雨漏り
原因	ベランダのコゲから漏水。DIYによる不完全な補修が水の通り道を作っていた。
今後のリスク	放置すれば玄関の天井板が腐り落ちるだけでなく、壁内部の柱にシロアリが発生する二次被害の恐れがある。

お客様には調査結果を写真と共に詳しく説明し、現状の「DIY補修」を取り除き、プロの手による本格的な「ベランダ防水工事」を行うことをご提案しました。

次回は、このベランダがどのように生まれ変わり、雨漏りが止まったのか。
実際の施工工程と、完了までの様子を詳しくレポートします。

街の屋根やさん福岡西店からメッセージ

ベランダの小さな傷や、天井のわずかなシミ。
「これくらいなら大丈夫」という思い込みが、将来的に数百万円の修繕費用に膨らんでしまうこともあります。

私たちは、筑紫野市、小郡市、太宰府市を中心に、地域密着で皆様の住まいを守っています。
「うちのベランダ、大丈夫かな？」と少しでも不安に思ったら、まずは私たちの無料調査をご活用ください。

• ベランダ・屋根調：無料

• お見積もり作成：無料

• どんな些細なご相談：無料

無理な勧誘は一切ありません。
プロの目でお家の状態を正しくお伝えします！