2025.12.18
こんにちは! 街の屋根やさん筑紫野店です。 前回、ドローン調査によって「瓦のズレ」と「防水シートの限界」が判明した小郡市の瓦屋根のお住まい。天井にできた濃い雨染みに心を痛めていたお客様の不安を解消するため、いよいよ工事が始まります。 今回は、調査結果を踏まえた提案の裏側と、実際の…
前回、筑紫野市のお客様宅、2階建てスレート屋根で発生した「強風による雨漏り」と、その原因が「棟板金の落下」という恐ろしい事態であったことをお伝えしました。
幸いにも人身事故には至りませんでしたが、その危険な状況に、お客様は大きな不安を抱えていらっしゃいました。
私たち街の屋根やさん筑紫野店の役割は、ただ雨漏りを止めることだけではありません。
お客様の抱える「次の強風が来たらどうしよう」という根本的な恐怖を取り除き、安心して暮らせる安全な屋根を取り戻すことです。
今回は、雨漏り解決までの工程を、現場の様子を交えて詳しくレポートいたします。
今回の現場は2階建てで、屋根の勾配(傾斜)も比較的急なスレート屋根でした。
屋根の作業で最も重要なのは「安全」です。
お客様の大切な家を傷つけないことはもちろん、私たち作業員の安全も絶対に守らなければなりません。
特に棟板金の修理は屋根の頂上付近での作業となるため、細心の注意が必要です。
私たちは、通常の梯子ではなく、安定性を確保できる仮設昇降階段を設置しました。
(※完了時の写真のため、すでに新しい棟板金が取り付けられている写真です。)
安全対策を徹底し、いよいよ既存の棟板金と下地材の解体作業に入ります。
棟板金を丁寧に取り外し、その下にある貫板(ぬきいた)と呼ばれる木材の下地を確認した瞬間、私たちは棟板金が飛散した決定的な原因を突き止めました。
✅棟板金に覆われていた貫板は、見た目以上に水気を吸い込み、完全に腐食が進行していました。
この腐食した貫板を見れば、「なぜ今回の強風で棟板金が吹き飛んだのか」が明確になります。
本来、風圧に耐えるはずの固定力が完全に失われていたのです。
お客様にも腐食の状況を写真でご確認いただき、「まさか屋根の中でこんなことになっていたとは…」と、早期に工事を決断されたことに安堵されていました。
最後に、新しい金属製の棟板金を取り付けます。
新しい板金は耐久性の高い素材を使用し、固定には従来の釘よりも抜けにくいビス(ステンレス製など)を使用しました。
ビスをしっかりと貫板に打ち込むことで、従来の構造よりもはるかに強力な固定力を実現します。
この一連の作業により、屋根のてっぺんの防水性が回復しただけでなく、福岡の強風にも耐えうる、飛散リスクの低い安全な屋根へと生まれ変わったのです。

修理工事完了後、お客様の屋根は見た目も一新し、綺麗なスレート屋根のシルエットが蘇りました。
それ以上に、お客様が感じてくださったのは、「安全を取り戻した」という心の底からの安心感でした。
「雨漏りも直り、これで次の台風が来ても怖くありません」—この一言が、私たち屋根のプロにとって最大の喜びです。
今回の事例からも分かる通り、棟板金の飛散リスクは、雨漏りする前からすでに進行しています。
特に、築年数が経っているスレート屋根や金属屋根をお持ちで、過去に大きな強風を経験された方は、屋根の内部で貫板の腐食が進んでいる可能性が非常に高いです。
| お悩み | 強風によって雨漏りが発生した |
| 工事内容 | 棟板金取り付け工事 |
| 工事金額 | 230,000円 |
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